ホームレス生活

ホームレス歴20年の龍波さん、生きたサバイバルで生活保護はいらない。

投稿日:2018年10月2日 更新日:


 

はじめに

近年は地震や異常気象によって誰もが自然災害に
遭遇する危険性が高まりいざという時に我が身を
守るサバイバルの知恵と準備は必要不可欠と言え
ます。

 

私自身も河川の増水で、川の氾濫の恐怖から身を
守るために家族で自宅を離れ一週間テント生活を
余儀なくされたことがあります。

 

その時はサバイバルに対する何の準備もなく
テント生活に大変な困難が生じました。
特に防寒対策が全くなされていませんでした。

 

結局、テントは張ったものの寒さから
車中泊をせざるを得ない夜もありました。
無駄に車の燃料を使うことが野外生活の命取りに
なることも考えられましたが寒さには勝てません
でした。

 

日頃から、あらゆる角度からの障害を想定して
サバイバルの準備をしておかれることを
強くお勧めします。

 

そこで、私の友人である龍波〈仮名〉さんの20年間
ホームレスで磨いた現役サバイバルの体験談が
いざという時に大変役に立つと思いましたので
日頃、龍波さんから伺った話をまとめてみました。

 

心配性のあなたに少しでも役立てば幸いです。

 

龍波さんはベテランホームレス?

龍波さんは現在、住む家も家族もなく
いわゆるホームレスと言われる類の人です。

 

私はお互い若った頃、龍波さんに
大変お世話なっており
恩返しのつもりで、隔月でちょっとした生活用品を
届けています。

 

彼は既に年金も頂ける年齢、
しかも年金を受け取れる条件も
充分備わっています。

 

ところが、年金を受け取って
今の暮らしから抜け出そうとする
気配が全く無いのです。

 

橋の下での暮らしは日陰とは言え
風が吹いても熱中症にでもかかりそうな
うだる様な暑さです。

 

冬にはビルの陰に移動して寝るそうなのですが
それでもたまらなく寒いに決まってます。

 

ところが彼にとってはとても居心地良く
捨てがたい環境だったのです。

 

いつも居る場所は河口に近い橋の下です。

 

そこは雨風をしのげる面では最適なのですが
水かさがいつ増すか分からない様な
危険な場所でした。

 

それだけに、荷物の管理には充分注意を
払っていた様です。

 

ところがある日あまりの強い豪雨によって
一瞬にして全財産が根こそぎ流されて
しまったのです。

 

普通の人ならそこで心が折れてホームレスを卒業し
生活保護制度のお世話になるだとか年金受給を
開始するだとか手を打つと思うのですが
彼は当然のようにその場所を離れることなく
住み続けました。

 

彼は何度でも1からでも再出発できる、まさしく
ベテランホームレスです。

 

ホームレスの若い女の子をナンパした?

一度、龍波さんにこれから先の事を尋ねた事があります。

 

それは丁度、彼の大切な所持品が川の増水で
全部流されてしまった直後の事でした。

 

この時すでに彼がホームレスを始めて10年
経っていました。

 

私は、わずかなお金と食料を届けた時
思わず問いかけました。

 

「龍波さん、そろそろアパート住まいしたら?」

 

「僕がアパート借りてあげてもいいから、
ここに住み続けるのは終わりにしよう!」って。

 

私が準備した自転車や、カセットコンロ、
そして食品やバッグ。
(バッグの中には大切な印鑑やカードや
大切な書類などが入ってました)

 

身の回りの全てが無くなってしまった今、
環境を変えるいいチャンスだと私は思ったからです。

 

龍波さんもきっと喜んでくれると確信し
もちかけた話しだったのですが
返ってきた答えは想像だにしない
言葉だったのです。

 

自分には公園で知り合った仲間がいる。
その人達から頼りにされているんだ。
だからここを離れる訳にはいかないんだ。」

 

「それに、食べ物は充分ある。

 

飲食店から出る残飯をあさりながら
お腹を満たしている事くらい想像はつきますが
彼は決して食料の調達方法については触れません。

 

飲み物は公園の水道でまかなえるとしても
この暑さ、新鮮なもので口に出来るものは
極端に限られるだろうに。

 

続けて彼は語ります。
「友達に、やはり公園で知り合った若い女の子達がいる。
「その子たちこそ、住む所世話してくれ!」

 

えっ!

若い女の子?

この歳になって、公園でナンパでもしたの・・?
最初、そう思いました。

 

と言うのも
以前、龍波さんにズバリ指摘した事があります。

 

「その髭だらしないから
剃ったらいいんじゃないの?
結婚したいって言ってたけど、
それじゃあ女の子は誰も寄り付かないよ!
ヒゲ剃ってスッキリしたらいいよ。」

 

彼はちょっと怒った表情で
「このヒゲを気に入ってくれる女の子
もいるんだぞ!」

 

「はぁ~? 本当に?」

 

「信じられない!」

 

「それは無理でしょう!」

 

彼は、また自信有り気に
「本当だ!」

 

「世の中にはな、いろんな人いてな
このヒゲ良いって
言ってくれる女の子もいるんだ!」

 

「ふぅ~ん!」

 

あの時のやりとり思い出すと笑えます。^_^

 

そんなやりとりが過去にあったので
女の子の話しが出た時
思わず、えっ!ナンパって
思ったんだと思います。

 

でもその女の子達に出会った経緯は
最後まで教えてくれませんでした。

でもどうやら、ナンパなんかじゃなさそうです。

 

彼の体に染み付いて鼻につく
なんとも言え無い
古臭くカビの様な臭いは
近寄るとゲボでも吐きそうな
たまらなく不快なニオイです。

 

それに、彼が自慢する野放し状態の無精ひげは
カッコいいどころか
だらしなさと気持ち悪ささえ感じます。

 

頭の髪の毛も伸ばし放題で
まさしくスズメの巣状態。

 

身なりにしても風貌も、
ナンパできる様な雰囲気でも無いよな!

 

酷いこと言うようですが、その時は正直そう
思いました。

 

超キレイ好きな彼が今はなぜ臭い?

ホームレスになる前は
とてもキレイ好きの性格で

 

自家用車も毎週手洗いとワックスがけで
いつもピカピカにしてました。

 

髪の毛も短くスポーツ刈りにし、
あごヒゲもいつもキレイに剃ってました。

 

ある日、
龍波さんちでトイレを借りた時の事です。

水を流そうと思って
水洗レバーを探すのですが見当たりません。

 

よく見ると立って頭の高さ位に
水のタンクらしき物があって
そのタンクからロープが垂れています。

 

これだと思って、
そのロープを思いっきり引っ張りました。

 

思った通り、水はタンクからジャーっと落ちて
便器をキレイに水洗してくれました。

 

これって何十年前の水洗だよ。

 

まったく‼︎

 

で、手を洗おうとしたらこれまた
どこにも手洗い器が見当たりません。

 

まぁいいかと思って、
トイレから出ると
すかさず、私に手洗った?
と尋ねるのです。

 

まるで小学生にでも話しかけるような
口調です。

私はドキッとしました。

 

キレイ好きの龍波さんには
ちゃんと私が手を洗うかどうか?
ちゃんと水洗してくれるかどうか?
気になっていたのでしょう。

 

私は教えて貰った、トイレ出て直ぐにある
流しで手洗いを済ませました。

 

あれ程までにキレイ好きだった龍波さんを
知ってるので、今の臭くて汚い格好が
どうも受け入れがたい自分があります。

 

そんな訳で
過去も現在もナンパ出来るような彼ではないよ
と言う説明でしたが、本当にその通りなんです。

 

ただ、彼は見知らぬ人でも
気遣うことの出来る心優しい人だというのは
昔から知っていました。

 

ですからその女の子達を助けてあげたいと言う
彼の気持ちは理解出来ますし
彼だっらありえる話です。

 

ただ、女の子二人となるとそう簡単に引き受ける
訳にもいきません。
それにどうやらまだ未成年らしいのです。

 

友達同士で家出でもしたんだろうか?
未成年者とは言え素性が知れない二人を
世話して良いんだろうか?

 

ひょっとしたら、
捜索願いが出てる子供達かもれない。
そんな疑問から、即答が出来ませんでした。

 

今迄はあまり驚く事はありませんでしたが
彼のあまりもみすぼらしい身なりとは相反して
その子供達を気遣う彼の想いは「神って」ました。

 

別れ際に再度、考えといてくれと催促されました。

 

私は、「家族に相談してみないとね。」と言って
曖昧な態度でその日は別れました。

 

家族には反対されるのは分かってましたが
とりあえず状況だけは話しておきました。

 

その後、どうなったのか?
彼からその話は一向に出てきません。

 

空き缶拾いがホームレス生活費となる

別れた後、ホームレスで暮らす彼と自分の
ホームレスに対する認識のちがいを
思い知らされました。

 

ホームレスが惨めな暮らしと思い込んでいた
私の考えは完全に打ちのめされ
間違っていた事に気付きました。

 

彼は、ホームレスの生活にすっかり馴染み
楽しんでいるかのようにも見えました。

 

精神的に満足しているだけで無く、
現実的にも満足してました。

 

確かに、家賃を払うわけでもなく、
光熱費が掛かるわけでもなく。

 

さらに、食料には不自由なくと言うか
残飯ですが結構良いものを選んで食べてる
ことが分かりました。

 

ですから,生活するうえで経費というものが全く
掛からないわけです。

 

彼の唯一の収入源である空き缶拾いで得たお金は
まるまる、お小遣いとして使えるのです。

 

日本人のお小遣いの平均は
サラリーマン男性で月に約39000円
だそうです。

一日で換算すると平均1300円です。

 

そうなると、
彼の缶拾い一日1000円から1500円の収入
になるそうですから
日本人の男性サラリーマンの平均お小遣いと
ほぼ変わらない金額になります。

 

実際のところ空き缶の回収で、どれだけ稼げるのか
調べてみました。

 

彼は今は1Kg50円だけど、その時々で単価が
変わると言っていました。

 

でもなんでだろうと思ってネットで現在の買取単価を
調べてみたところ結構買い取り単価の変動があることが
わかりました。

 

下記はある大手の買取業者の単価です。

 

アルミニウムアルミ缶・バラ

105円/kg(税込)
2018年06月02日 現在の弊社ヤード持込価格

90円/kg(税込)
2018年11月05日 現在の弊社ヤード持込価格

 

確かに、短期間で買い取り単価が変動しているようです。
しかも持ち込み状況によって値段が変わります。

 

以下は取扱商品の持ち込み条件です。

◆アルミ製の飲料缶など。

◆足等で平たく潰したものは、-10円減額になります。

◆スチール缶やペットボトルを混ぜないでください。
混ざっている場合は大きく減額、もしくは
買取りできない場合があります。

◆中にタバコの吸い殻等が入っている場合も減額、
もしくは買取りできない場合があります。

 

以上ですが正規の単価をもらうためには条件が厳しい
のもわかりました。

 

龍波さんの買い取り業者だと1Kg50円だそうです。

 

と言うことは、市指定のゴミの袋
で約3Kg入りますから、一袋150円の
収入という事になります。

 

量からしたら非常に安い買取価格です。

 

買取価格が安くても、
遠方まで運ぶ手段を持たない人たちは
近場の買取単価の低い業者で換金を済ませるしか
ありません。

 

それでも、収入が全く無いよりはましです。
生きがいにもなるでしょうから。

 

確かに、生活費が全く掛からず、
しかも食料も充分あるとなると
あとは暑さ、寒ささえしのげばいいわけですから、
結構楽なのかもしれません。

 

私にとって住居は暑さ寒さをしのぐためのもので
あって住む家のない人生は考えられませんが。

 

それでも、空き缶を換金さえすれば、お小遣いとして
まるまる自由に使えるお金になる訳ですから、
やめられない気持ちもわかるような気がします。

 

龍波さんのホームレス生活術

龍波さんは気温に対する適応能力も
自然と身に付いた様です。

 

と同時に、いつ災害に遭遇するか分からない
現在、彼の20年以上ホームレスをしてきた根性や
スキルは非常に参考になると思います。

 

そこで、彼から聞いた日頃の生活ぶりを
箇条書きでまとめてみました。

 

1. 食料は残飯をあさって食べてるとは言え、
栄養なども考え結構身体に良いものを
選んで食べている。

 

2. 新聞に残飯を広げ
フリーズドライとはいきませんが
日陰に干して乾燥させると保存食となる。
それを万一の食料不足に備えている。
その保存食は食べる時水分を含ませる事で元の状態に
戻せると彼は言います。

特にキムチなんかは古くなっても乾燥することで
しっかり保存がきくそうです。

 

3. 身体を洗う場所は公園の水道か川。

 

4. 衣類や靴、身に付けるものは
全く不自由なく調達できる。

実際、会う度に衣替えしている程である。
それだけ世の中、ゴミとして廃品を出している
ということ。

 

5. 同様に、生活用品も探せばいくらでも
見つける事が出来る。
例えば、布団・毛布・衣類・自転車・ラジオ・傘・靴・帽子
冬は防寒コート・時計・鍋・ショルダーバック

ついこの前は革製の立派な財布を持っていた。

中身は?と聞くと見せてくれたが、変形した10円玉が
一つだけお守りのようにして入っていた。

 

6. ただし、ホームレスの間でも空き巣狙いが
頻繁に起きる事は頭に置いた方が良い。
彼も何度か被害にあったと言う。

 

7. 時には、市職員が
ごっそり荷物を撤去する事もあるので
構える居場所は選択に要注意!

 

8. 寒い冬などは食事を温めて食べる。
温める方法は、一斗缶か粉ミルク缶
を拾って準備する。
缶の下の方に一円玉位の穴を何ヶ所か開け
空気を取り込める様にする。
その中に新聞紙を丸めて入れ、
その上にダンボールを小さくちぎって入れる。
小枝があれば段ボールの上に並べる
最後に一番下の新聞紙に火をつける。

そうすれば着火も簡単だし火力もそこそこあって
お米も充分炊く事が出来ると彼は言う。
(廃品から、ライターやマッチ、鍋などを意識して
探す日頃の努力は必要!)

 

 

9. 寒い夜、寝床は組み立てたダンボール箱を
積み重ね自分の入れるスペースだけは確保して
身体の周りを取り囲む。

ダンボール箱の空洞がある事で冷気をある程度
防ぐ事ができる。
積み重ねた段ボール箱の上に
折りたたんだ段ボールを乗せフタをする。
そして更にその上をブルーシートがあればだが
覆って完成!
昼間は邪魔にならないよう折りたたんでおく。

 

10. 移動手段はもっぱら自転車ですが
荷物は必要に応じて台車で運んでいる。
もちろん、自転車、台車は拾い物。
(一度だけ、私の古い自転車を。
プレゼントをしたことがありますが
増水で川に流されました。)

 

11. 住まいは大体、高架下や橋の下が多いようです。
公園は一番便利なのですが、強制立ち退きや
ドロボーが多い様です。

 

12. ホームレスの人達に対してボランティアの人達が
公園で古着や新古品の服を配布しくれるイベントが
定期的にある。

 

13.龍波さんの活動場所は大体、街の中心部ですが
人の多い所が空き缶も多くでるようです。
1日の巡回コースを決めていて、
他の人に先を越される事がないよう
注意を払ってると言っていた。

ホームレスの世界でも競争社会はついて回るんだと
知りました。

 

まとめ

いかがですか、
ホームレスで20年間生き抜いてきた龍波さんの
ライフスタイルは?

 

私たちが万一、災害などで家を無くしてしまった時
龍波さんの生き方はとても参考になると思いますし
実際にいざという時には
ホームレスのバイブルに変身するんじゃないでしょうか?

 

以上の龍波さんの話を参考に、
いざという時に最低限これさえあれば
生きて行ける
サバイバルのアイテムをまとめてみました。

 

アイテム1:自転車
これはすぐ見つかる物ではありませんが
意識して探す中で必ず出会う事が出来るそうです。

 

アイテム2:コンロ
赤ちゃんの粉ミルク缶の下の方に
数ヶ所穴をあけたもの。

 

アイテム3:
2のコンロに見合う大きさの鍋。

 

アイテム4:ライター
ライターが無ければマッチでも良い。

 

アイテム5:ナイフ
料理の材料を切ったり
寝床を組み立てたり用途は豊富。

 

アイテム6:ラジオ
情報を得るもの。
特に天気予報は貴重な情報となる。

 

アイテム7:毛布
寝る時に身にまとう。
防寒コートで代用することもできる。

 

アイテム8:パンク修理セット(百均で売っている)
自転車はパンクが付き物。
いつパンクするか分からないので常時
持ち歩く。
必要工具[マイナスドライバー、プライヤー、ペンチ等]

 

アイテム9:洗面用具

 

アイテム10:段ボール
組み立てて寝るときに使う。

 

アイテム11:ブルーシート
組み立てた段ボールの上からかぶせる。

 

以上となりますが
結構荷物が多いですね。

 

でも見方を変えれば
住む家が無く
電気も水道も引くことも出来ず
食料も冷蔵庫に備蓄する事も出来ず
それでも以上のようなアイテムさえあれば
人間は生きて行けると言うことです。

 

20年ホームレス生活した龍波さんが
見事に立証してくれました。

 

しかも、
苦しみながら20年間を過ごしてきた訳でも無く
龍波さんなりに今の環境に生き甲斐と喜びを見つけ出し
常に前向きに過ごしてきた彼は本当に素晴しいです。

 

ちょっとした事で弱音を吐いて、
目標を立てながらも途中で投げ出したり、
人のせいにして愚痴ばかりを言ってみたり。

 

そんな後ろ向きの人生は龍波さんの生き方を
見習いましょう。

 

私は、ホームレスをお勧める気はありませんが
今のご時世、様々な事情があって龍波さんのように
いつ住む家をなくしてしまうか分かりません。

 

その為にも生きたサバイバルの知恵を今後も発信して
いこうと思います。

 

もっと沢山の情報はありますが今回はこれくらいに
しておきますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

-ホームレス生活

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